無個性

個性的、というカテゴライズによる無個性化

君のためなら何でもできる、いま世界で一番強くそう思っているのは間違いなくわたしなのに、それなのに一番遠いのはわたしで、君の一人称が時々「僕」になるのが好きなのに、知らない誰かがそれに触れてると思うとどうしようもないくらい心が限りなく黒に近い紺色に染まる。

 

いまはもう何も出来ない。手紙をくれるタイミングが泣いてしまうくらい上手な君にわたしができるのは、遥か遠いこの場所で君の夢を見ることくらいだ。

 

次に会える時まで殺したくなるほど美しくなってやるよ、覚悟してて。